カジノ続き

 何故、カジノにこだわるのか。
40年ほど前の現役時代、麻雀が盛んだった。
今でも記憶に残る二人の話しをしよう。
一人は博打好きで競馬、競輪、パチンコに打ち込み離婚に至った。
特に麻雀の腕は凄かった。
13枚の配牌をざっと見て揃えなおすこともなく、伏せたままやれるのだ。
麻雀をやったものならこの凄さが分かるだろう。
私など清一色(麻雀の役の一つで一番難解だ)の時などはきっちり並べて考える。
彼にかかればこの姿(度々牌を並べ替える)を見て私の手を読むだろう。
離婚後心を入れ替え麻雀以外はキッパリと止めたとの事。
(麻雀も止めずにキッパリ?)
 もう一人は3時ごろには「今日は出来る(麻雀)?」と電話してくる。
負けが込むとレートを上げてくれと言う。
仕事が終わる頃に現れ、こちらの都合(仕事)で「1時間程待って」と言うと、
じゃ~と言ってパチンコ屋に行く。
そんな彼が突然、現れなくなった。
同じ会社のもう一人の仲間に尋ねると、会社を辞めたという。
じゃ送別麻雀でも・・・と言うと、送別会の出来ない止め方だった。
会社の金を使い込んだのだ、首になったのである。
子どももある家族、その後どうなっただろう。
 こんな悲惨な事実を見ているのでカジノ、すなわちギャンブルを嫌うのだ。
そんな奴と付き合っていた「お前はどうなのだ」と声が聞こえたようなので答えよう。
私も麻雀やパチンコは嫌いではない。
しかし定年後はキッパリと止めた。年金を戴きながら博打は若者に申し訳ない。
年一回のOB会後の麻雀だけは付き合いとして暫く付き合ったが。
 世の中には、悪いと思いながら止められない者がいるのだ。
世界を相手に、それを国家が音頭をとる、品位を問われるだろう。