中山道

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 前回の続きで中山道を醒井宿より歩く。途中さしたる見所なし、晴天に恵まれひたすら歩く。
4km程で次の番場宿に到着。南北朝時代、足利尊氏の寝返りで鎌倉落ちの途中、京極道誉に阻まれ進退窮まった北条仲時以下432名が自刃。流れた鮮血で、辺りは川と化したと言われる場所にある蓮華寺を参る。432名の過去帳と銅鍾は国の重要文化財。
いたる所に菊の紋章が見られる。屋根の瓦にまで丸い部分は全て菊紋入り、見事だ。
続けて歩き始めるが腹が減ってきた。何時もなら何か食い物を持つのだが
今回はうっかりしていた。
摺針峠を登った所の望湖堂跡より琵琶湖が拝めたが、聞いていたほど感動を覚えぬ、
空腹のせいだろうか。手前にそびえるのはエレベーターの試験タワー、自然の景色を崩す。
タワーの頂上には展望台らしき物あり、あそこからなら琵琶湖が一望出来るだろう。
 食い物を求めて歩くのだが、食堂やコンビニはおろか自販機もない。
途中で自販機が無い事を自慢する爺さんに出会ったが、その時はまだ余裕があり、それも良いなと納得。
鳥居本宿にてやっと車で移動する店舗にめぐり合う。おにぎりとパンを手に入れ一安心。
土地のおばさん達も嬉しそうに買い物をしていた、1週間に2度訪れるのを楽しみにしているのだ。若い衆が出かけ年寄客が多い、運転手兼店主は愛想よく接しておりホットする雰囲気。
2時を過ぎていた。道中持参したお茶だけで頑張ったのだ。
南彦根駅まで歩き、JRで帰宅、3万歩を越えていた。昔なら何処かで行倒れだろう。
 
 家の近くには24時間営業の店があり、くたびれたら電車に乗れば済む。
便利な時代にのん気な旅を楽しめる事に感謝しながら一献やる。