広重・北斎

 大阪難波の高島屋で原安三郎コレクションを鑑賞。
歌川広重、葛飾北斎の版画が200点以上出展されている。
入場料800円と安いので大勢の人、しかも普通の絵画と異なり版画は小さい。
大判でも25×40cm位、しかも作品保護のため照明が暗い。その為、制限ラインを越えて
画面に顔を摺り寄せる様にして感心している客。係員が注意するが一人や二人ではない。
そんな事でなかなか前に進まぬ。前期・後期、半日ずつではあるが二日に渡り見学した。
 飛行機のない時代に空から眺めた様な図、カメラのない時代に大波をリアルに描いている。
よほど動体視力が良いのだろう、波の先端の形、泡の様子がしっかり彫られ迫力満点。
 一番気に入ったのは北斎の「千絵の絵・総州利根川」。
船上より10畳ほどもある大きな網を引き揚げている漁師の豪快な図であるが、
網の向こうに透けて見える景色が見事に描写されている。版画の作者も見事だが、摺師も凄い。
 写真を載せたいが著作権など煩さかろうと遠慮した。
ネットで是非見て下さい、きっと感心しますよ。
 二日目の帰路、難波から梅田まで寄り道しながら歩く。1万8000歩、元気、元気。