小学生時代、合唱で「お前は声を出すな」と先生に言われたことを書いた。
現在なら大問題だろうが当時は違った。
60年以上も昔の事ではっきりとは覚えないが、友人も納得しているし、
本人もそうだよなという気分だった。
親もしゃないな‥といった感じだったと思う。
なんとおおらかな時代だったのだろう。
その後、普通に学校に通い、一度転職したが普通に就職し、
普通に所帯を持ち子育てを終え、老後を過ごしている。
皆と合唱できぬ寂しさを感じた事は無かったが、
口で歌えぬなら楽器でも操れたらと思う事はある。
飲み会などで下手を売りに歌う奴がいる、よくやるなとその勇気をうらやむが、
私にはとても出来ない。
ひょっとして内気なたちなのだろうか。
内気でも音痴でも普通に人生楽しめるのだ。
無論、先生に敵意を抱いたりしたことはない。
弱点を早々と教えられてよかったと感謝している。
先生の言い方が上手だったのだろう。
実はその時、もう一人 口パクを指示された子がいた。
その子は頑固なところが有り、本番では大声を張り上げていた。
勿論、先生も友人も とがめる者はいなかった。
くちパク合唱
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