近鉄は とても親切

DSC_0732.JPG 路線図
新祝園に「しんほうその」とフリガナ。
乗り換えの急行列車の発着時刻は
赤で書かれている。
 あと二駅ですと案内された時には
「よろしかったら奈良観光を…」と観光案内書を手渡された。
親切だけでなく商売熱心、いや郷土を
愛されているのだろう。

 けいはんな学研都市の国会図書館関西館へ向かった。
茨木よりJRで京都、京都より近鉄で奈良方面行きに乗る。
最寄り駅は「新祝園」聞きなれない駅名だ。
何気に各駅停車の普通に乗る。社内の路線図を見ると20駅目である。
こりゃぁカナンと最後列の車両に移動し、停車を待ってホームに降り、
「シュクゾノまで行きたいのだが」と車掌に尋ねた。
「どうぞ車内でお待ちください」と返事が返って来た。
そりゃそうだ、ドアの開閉や安全確認、忙しいのだ。
発車すると車内放送を終えて車掌さんが近づき
「どうぞお掛けになってお待ちください」と言う。
「有難う」と座る。車内は空いていてのんびりムード。
持参の本を読んでいると、二駅ほど停車後に車掌さんが路線図を持って現れた。
「新田辺でお乗り換え下さい」と、それを見ながら説明してくれた。
乗換駅の新田辺、目的の「新祝園」到着時刻が丁寧な文字で書いてくれている。
着時刻は確認し易いよう、赤ペンで。
しかも、私が間違えて読んだ新祝園には(しんほうその)とフリガナが付されている。
恐縮の至りとはこのことだろう。丁寧にお礼を述べ本の続きを読む。
ところが、これで終わりではなかったのだ。
暫くするとまた車掌様が「あと二駅で新田辺です、もう少し前で乗車されると新祝園駅でエレベーターに乗りやすいです」と言われる。
「有難うございます」と感動し、帽子を取って頭を垂れる、相手もすぐ脱帽で応えた。
新田辺では後ろ2両を切り離すとの事で暫く停車、するとまた親切に「もう少し前の方がよろしいよ」と車掌様。
その通りにすると、新祝園駅ではエレベーターのすぐ側に着いた。
各駅のエレベーターの位置まで覚えているのだと感心した。
(老いぼれ扱いされると腹が立つのだが今回は違った)
親切で記憶力の良い車掌様、いつまでも元気で活躍を祈ります。