本の紹介 2

満州天理村「生琉里」の記憶(えにし書房(株)) 著者エイミー・ツジモト
 こちらも紹介1に続き外国人(日系)による著作、
悪名高い731部隊と天理教の経緯が書かれている。
「生琉里」はフルサトと読む。中国で細菌兵器開発を行ったとされる
731部隊の工場の傍に造られた開拓村の名前だ。
日本の悪行は確かに行われたと分かる本だ。
そこで暮らし、苦労した挙句敗戦、引き下げた者達が戦後奈良で再び開拓村を。
町の名前を生琉里町としている。
敗戦後、満州から引き揚げた私は幼く、父母もほとんど当時の事は話さなかった。
故に記憶に残った事は限りなくゼロに近い。
それでも満州の文字に惹かれ、一気に読み上げた。
憲法見直し、自衛隊云々と叫ばれる昨今、是非若い方々に読んでほしい。
この人の本は初めて読んだ、読後グーグルで調べ女性と知る。