暑さにめげず 2

 豊橋に孫を送り届けた帰り、中山道を歩く。
柏原宿~醒井宿までを炎天下の中、妻と二人づれ。
汗だくであるが元気で目的地に近づくと観光客がちらほら。
梅花藻の見学に来ているのだ。流れの中に可憐な花が見られる。
スイカやビールも冷やしてある。手を浸けると結構な冷たさ、気持ちいい。
 前回訪問時には気づかなかった鮫島中将の歌碑を読む。
明治2年、北白川熊久親王が台湾戦で熱病にかかり、病床で「水を、冷たい水を」と
所望されたが、水は有りません。
付き添っていた鮫島中将が、かつて醒井に来られた時の水の冷たさを思い起こし、
「あらばいま 捧げまほしく 醒井の うまし真清水 ひとしずくだに」と詠んでお見せになると、親王はにっこりされたと伝えられている。
 早くビールでも…と思い歩ける平和な時代が孫の代までと祈りながら拝見する。
お盆には二人の孫がやってくる、余力を残し本日は終了とする。
またしても孫絡みのお話となりました、お許しあれ。