私好みの花見

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 中山道を関ケ原から西に向け柏原まで歩いた。
関ケ原は、世界でも最大規模の古戦場だが、今回は桜好きの女房のお供だ。
暫く歩くと見事な桜、左の写真中央に映る庵で男数名が酒盛りの様子。
自宅で友と花見とは、何と羨ましいと見とれていると、手を振っている。
こちらも思わず応じる。おいで おいで、なら良かったのにと俗人は思う。
右の写真は不破の関資料館のそばの公園、こちらも気に入った。
地面もほんのりと桜色に染まっている。
こちらも人の気配が無い故の風情だ。
花見はこうでなくっちゃ…。京都や奈良の花より多い人・人の花見とは値打ちがちがう。
 暫く歩くとインテリ風の初老の男性に、ここからすぐの所に大谷吉継の陣跡があると知らされる。
しかも小早川軍が陣をはっていた松尾山が見られ、戦いの様子が想像出来るとの事。
空は快晴、行かぬ訳にはいかない。
東海道線を超え若宮八幡宮から山に登る事5分足らずで目的地に着く。
病気を押して死を覚悟した戦いは激戦で有名。
目前の松尾山に陣取る小早川軍の寝返り(予想していたようだが)で最後は自害。
小説では得られぬリアリティーに大満足。
帰りに、勧めてくれた男性に「良かったわぁ~」と礼を述べる。畑仕事の手を止め相手も笑顔…。
 74才の誕生祝いにと京都で一献。その足で高瀬川沿いの夜桜見物。
女房は堪能。私はその次の日より花粉症が最高潮でグッタリ。
でも10Km程を元気で歩けた事に感謝、感謝である。