江戸でお買い物

 妻は商店街のぶらぶら歩きが大好きだ。
ブランド店や高級店の並ぶ通りもそうだが、八百屋や魚屋と言った
庶民的な街も結構時間を掛けて歩く。
京都の錦市場、大阪の天神橋商店街や道具屋筋等も活き活きと見て廻る。
今回の東京観光でも神楽坂、巣鴨の商店街等は予想のコースだ。
驚いたのは霜降商店街での買い物だ。
八百屋で品を物色しているので私一人先をゆるゆると進む、これは何時もの事。
100m程進み暫く待つがやってこない、迷子になったのかと50m程戻ると嬉しそうに
ポリ袋を下げて現れた。
何と中身はレンコン!!!
近場での散策なら解るが、東京見学でレンコン???
帰路の新幹線で食べられるミカンなら解るが・・・???
大切な見学時間を削ってまでと思ったが、妻は買い物、それ自体が楽しみなのだろう。
江戸で仕入れたレンコンはさぞ旨かろうと、その時は無理やり納得。
その後忘れていたが今朝の朝食で、妻が「このレンコンやっぱり美味しい」と目を輝かせる。
こんなに喜べれば値打ちが有ると再び大納得。
平和な日々に感謝、感謝。