3万円給付

 1200万人の高齢者に3万円を支給する自民党案で騒がれている。
消費税引上げによる生活支援がその理由との事。
消費税引上げで特に高齢者だけが影響を受けるのだろうか。
失われた10年以後も経済低迷、その流れは20年に及ぶ。
その間、税収は伸びず消費税の引上げに至ったと思う。
デフレから脱皮する為、色々手を尽くすが効果は今いち。
円高と原油安の影響と、盛んに施政者は説明する。
確かにそれも有るだろう。お蔭で物価は安定、むしろ下がり気味だった。
年金生活者には有難い事だ。
私が初めて頂いた月給は2万円チョイだった。
その後インフレ経済で初任給20万円の時代に突入したのだ。
勿論物価も上昇する。こんな時代なら無収入者や年金だけで暮らす老人は困っただろう。
低所得者は老人だけでなく若者にも蔓延している、それなのに3万円の支給。
少し問題ではないだろうか。
日本最大の問題、人口減少対策にもっと予算を向けるか、国の借金を少しでも返済し、
若者の将来を暗くせぬ方が先だと思う。
一度きりの支給で、さしたる生活対策にはならぬ。
むしろ今、子育て世代や勉学に勤しむ若者に手厚い対策が望ましいと思う。
資源のない国である事は今も昔も変わらない。
優れた人材を育て、それに備える長期対策を検討してほしい。
我が孫の為にも将来を見据えた政策を望みたい。