バイトで新築マンションの内覧会で機械式駐車場の操作説明をやっている。
昨日の事だが、お父さんとお母さんに連れられた娘とお婆さんの四人連れが訪れた。
カーシェアリング用の車の説明をお父さん一人が聞いている。マンション専用のレンタカーである。しかも電気自動車であるから充電装置付きで珍しい。
(私も話しには聞いていたが初めて)
離れた所で娘と母親、お婆さんが待っている。
娘はお父さんと一緒に聞きたそうだが、「そちらで待ってろ」と言われたのだ。
おとなしくしているので「感心だね、何年生?」と尋ねると、お婆さんが「まだ入学してません」。母親が「年中さんです」との返事が返ってきた。
次に自転車置き場の説明に行く時、お父さんが手招きで呼んだ。
喜んで娘が駆け寄ろうとすると、「お前はそっちにいなさい」と言い、
母親だけが呼ばれた。
「お父さんまだ?」と言いながらも、おとなしくお婆さんとお話している。
次に機械式駐車場、入口のロボットゲート(チェンゲートとも言う)と続くが、
やはり娘は呼んでもらえない。それでもゴネルことなく辛抱強く待っている。
8年程この仕事をやっているが、初めて見る光景である。
幼稚園児や小学生は機械に触ったり、操作スイッチや操作用のタッチパネルを触りに来る子が多い。それを止めない親が半数位で、大概私が止める羽目になる。
説明を聞き終えた父親と手をつなぎ、帰りがけるその子の姿が見えたので「しっかりしたお嬢ちゃん」と声をかけると、嬉しそうにバイバイしてくれた。
その子は勿論、親の躾に感激である。日本もまだまだ大丈夫か…。
しっかりしたお嬢ちゃん
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