昨日、追手門学院大学の人権研修会を聴講した。
講師はシドニーパラリンピック車椅子バスケットボール日本代表
キャプテンを勤めた根木 慎志さん。
現在、日本パラリンピアンズ協会 副会長に就き、障害者スポーツの普及に尽力中。
議題は「人が支え合うということ ~障害スポーツの経験から~」
話し方も上手でアッと言う間に講座は終了。
自己紹介に因れば、小学校では柔道で全国大会に出場、中学では水泳の個人メドレーで近畿大会に出場、バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形と泳ぐわけだ。
高校では走りに自信がありサッカー部に、その活躍中に交通事故により脊椎を損傷し、車椅子生活を余儀なくされたそうだ。
リハビリを受けながらスポーツを諦めず前進を試みたのは素晴しい。
文章に書けば簡単な感嘆文に終わるが、人知れず努力の賜物だろう。
私のようにスポーツ苦手で、見るのは良いがやるのはチョット…、
という人間とは訳が違う。スポーツ万能絶好調の時に事故、
普通の人なら、それこそどん底に落込むだろう。
人当たりも良く気さくな方で、わざわざ持ってこられた、
競技用車椅子とバスケットボールを皆に自由に触らせてくれた。
私などはあつかましくも車椅子に乗り、彼とボールパスまでやってしまった。
その間笑顔で接する態度に惚れ込みました。
事故に遭遇しても新たな目標にチャレンジする姿勢がスポーツ以外の分野、
話し方にも好影響を及ぼしたのだろう、間の取り方、冗談の交え方、なかなか堂に入ったものでした。 強さの勝利である、万人には真似が出来ないだろう。
チョット頭が痛いと言えば不機嫌になり、おなかが痛いとなれば塞ぎこむ。
私の幼少の頃は病気がちで、いつもイライラしていたようでよく喧嘩をしたそうです。
(本人あまり覚えてないが母が言うのだから間違いないだろう)
中学の頃より病気が減り、途端に喧嘩は無くなりその後は、日々ご機嫌に過してます。
これが普通でしょう。しかし根木さんや、あの乙武さんにしろ、いつもニコニコ。
障害のある方の笑顔を見るとその強さに尊敬します。
私にはそんな強さが備わっていない代わりに、幸福な人生を送れたことに感謝感謝。
失礼、失礼、彼に「私もとても幸せだよ」と言われそうです。
蛇足ですが、乗せてもらった競技用車椅子は60万円位で、彼が講演時に使用していたのは50万位との事。自転車を買う様には行きませんね、経済的にも大変でしょう。
前向きな人
人生