仏像を想う

  「バスジャック発生、犯人は死にたいと云ってた」との報道あり。
昔なら、「死にたいなら人に迷惑をかけぬ様、さっさと死ねば」と思った。
今回は、犯人が「育ての親に会いたい」との供述に思いの重心がゆく。
両親に可愛がられ何の苦労も感じず育った私には伺い知れぬ、
複雑な寂しい人生だったのだろうとの思いである。
  最近読んだ「仏像観賞入門」新潮社・島田 裕己 著・2014年発行の影響だろうか。
仏像の前に立つとそれが礼拝の為でなく単なる観賞目的であっても
何か改まった気持ちになり、信仰に近付くとの記述を改めて思い出した。
 日々是好日の生活に感謝、感謝である。