松山と「おにぐい」

妻が6年間行きたい・・行きたい・・とつぶやいていた松山へ同行。
実はもっと田舎を想像していた。
高島屋、三越など老舗デパート、大街道(おおかいどう)と言う
立派な開閉式アーケード街。人口は51万、立派な大都会。
「坊ちゃん」だらけであり、つい坊ちゃん列車に乗車。
昔を連想する、しかし現実は向かいの席に中国人女性2名。
(ただし、落着いた2人で、松山文化の影響か…)
山頂(130m)にそびえる松山城へリフトで上る。
さっさと乗り込む妻の後を、恐る恐る私も続く。
リフトには2度目、それも30年振りなのだ。
くだりは徒歩、本日2万5千歩あるく。
旅先では出来るだけスーパー、デパート、市場を見学。
色々発見がある。今回も三越デパートの地下食品売り場で
割り竹(大き目の割り箸 状)の一端に木片と小さい葉っぱを
ゴムバンドで止めたものを「おにぐい」と書いて販売。
価格は5本で105円(あくる日に立寄ったスーパーでは1本18円でした)
場所は野菜売場。
「おにぐい」???
早速そばに居られたご婦人に訊く。
「節分の時に、いわしを付けて厄払いの為に門先に飾る」との事。
早速一束購入、レジの若い女性に「これ知ってますか」と聞く。
にっこり笑って説明してくれる。
レジは4列、暇な時間だったのでレジ嬢全員注目。
改めて全員に質問、全員笑って答える、勿論と言った顔で。
松山の人は全員知っているのだと感心。
しかし宿泊したホテルの受付嬢は3名ともご存知なし。
翌日は行く先々で同じ質問、(妻に笑われながら)
知らない人のほうが多いようだ、特に若い人は。
傑作は観光案内の方がご存知なく、私が得意に説明。
やはり妻に笑われたが、これも旅の愉快さだと勝手に納得。
松山の人にはご迷惑だったでしょうか、でも優しい文化的な良い街です。
「おにぐい」の話が長すぎました。
文人、正岡子規、武人秋山兄弟については又…